コロナウイルスのおかげで何もかも禁止、自粛、中止、無期延期・・・
毎日ががおかしくなってきそうなこの頃だが、第二次世界大戦時に匹敵するとも言われる最大のピンチを何とかしないといけない。
誰かが言っていた。「ピンチはチャンスだ」
そうだ。しぼんだ心を奮い立たせ、チャンスに変えよう。
若い人はスマホを与えておけば何日でも良い子にして居られるだろうけれど、われわれ年寄りはスマホがないのでそうはいかない。
しかしできることはいくらでもあるはずだ。
ちなみに私は毎日曜日には1時間カラオケを習っていた。しかし、ここにきてカラオケは何となく自粛ムードになってきたので、やむを得ず一人で歌っていたのだが、一人ではどうもいまいち、盛り上がりに欠ける。
そこで考えたのが、好きな歌に関することで私なんかに出来そうなことだ。やってみないとわからないが、曲を作るのはどうだろうかと考えた。
歌にはまず、詞を作る人がいる。次にその詞を五線紙の上にオタマジャクシを並べる人が必要だ。
そして出来た歌を、より美しくするために編曲者という人も不可欠だ。
それらがそろって初めて歌手のもとに届けられるようになっているが、たまにそれらのことをすべて一人でこなしている人たちもいる。
シンガーソングライターと言われている人達だ。彼らは天才的な才能を持ち、環境にも恵まれているので比べる意味もないし、足元にも及ばないだろうが、人間の一生どこでどう転ぶかわからない。
年齢、職業等は関係ないと思うし、やってもみないうちから、「どうせ私なんか」と諦めていたのでは始まらないので、ダメ元で挑戦しよう。
私は鳥羽一郎さんの歌が好きで、彼の最新曲である「男の庵」を歌っていたが、そういうわけで、このCDの裏面に載っている「港こぼれ花」をいじってみようと画策した。
しかし、いきなり歌を作るというわけにもいかない、関係する法律に抵触するかもしれないが、とりあえず、この曲に合わせて歌える詞を書いてみようと思った。
出来たのを同級生の前で歌って見せたら、もう少し心にグサッとくるものが欲しいということで悪戦苦闘して出来たのが、次の詞だ。
題名は一応「女の命」としよう。
◇ ◇
<1>
北のさいはて おそう波 港 女が泣いている
ちぎれる涙 風に飛ぶ オホーツクから カムチャッカ
私を忘れて ニシン追う あんた 私は 本気だよ
<2>
なんでここまで ついてきた 自分でなぜだかわからない
若くないから いつまでも待てないなどと 言いながら
すがりついたら はなさない いつかこっちも振り向かす
<3>
千島コハクの 海の色 いつまで港で 待たすのか
いつ帰るとも 言わないし メール飛ばすも 返事ない
手首を切ったら帰るのか あんた 私の命だよ
◇ ◇
以上だが、ちなみに鳥羽一郎さんの元歌も書いておく
***
夜明け まじかの 流れ雪
別れ惜しんで 泣く霧笛
眠れば素足 絡ませる
一夜じゃすまない いじらしさ
いっそ二人で 生きようか
俺もお前も こぼれ花
***
ホントに元歌は素晴らしい歌だが、歌の好きな人はこの曲に前詞をのせて歌ってみてほしい。
流れとしたら何となく歌えるが、いまいちドスが効いていないかも。やはりプロはプロだ。
桁が違うと思う人は多いだろうが、ここで初期の目標を思い出してほしい。私たちは鳥羽一郎さんに打ち勝って作詞作曲の先生になって大金を作るつもりもなく、ただ趣味で歌を歌っているだけなのだから。
歌うだけで百倍楽しくなり、また歌謡界の発展に貢献できたり、この沈滞ムードの打破が出来たら、これはこれで目標達成ではないかと思ったりするのは、梵夫ゆえの犬の遠吠えだろうか。
好きな人は歌謡文化発展のためにこの詞に曲をつけてほしいと思っている。
歌詞の下にドレミのカタカナを書くだけの簡単なものでよいと思うが、皆がどう思うだろうか。
岩国から発信できるものがきっと何かはあると思っているし、暗いトンネルの向こうに出口らしき、ほのかな明かりが見えるような気がするのも確かだ。
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