2020年5月12日(火)
人類は絶滅危惧種
中国の武漢に端を発した過去最悪の新型コロナウイルス性肺炎について、中国保健省当局の担当官は当初、「人から人には感染しないので余計な心配はするな」と笑いながら言っていたし、「すぐに収束するので問題はない」というので楽観視していた。

 だが、その発表は現実とは異なり、実際には見る見るうちにどんどん拡散し、2か月も経過しないうちにほぼ世界じゅうの都市に広がってしまった。

 熱帯砂漠や極寒地域で人が住めないところには影響がないようだが、主要な大都市にはほとんど拡散してしまった。感染者を抱える各国の首脳は、自国の新型肺炎感染者がこれ以上ふえたら国が破綻するので、港や空港を閉鎖した。

 小国や発展途上国は感染したら、薬もなく、治療方法もないので、すぐに入出国を遮断してしまう。
 無理もない、薬も設備も技術もデータもすべて持たない小国は、これしか方法がない。しかし、この人の移動手段停止という方法は確かに感染の拡散を止めるかもしれないが、経済や文化、ついには食生活に必要な物の入手方法まで奪ってしまう。

やがて栄養失調で死ぬ人まで出てきた。死んだ人は老人が多いので、肺炎にならなくても、ちょうど寿命だったかもしれないが、この新型肺炎が半年以上続いたら、ほとんどの小国は滅亡するとも言われている。

 過去に類例のない戦争並みのスーパーウルトラ級の緊急事態であることは間違いない。そして、これは当分続きそうだ。

 「暖かくなったら終息するだとろうという人と、「肺炎だからインフルではないので、夏も冬も関係なく、何回も蔓延を繰り返し、抵抗力の少ない高齢者などの死亡者は、広島の原爆を超えて百万人ぐらい出るかもしれない」という人もいる。

 オリンピックは今のままでは、まず2年は無理だろうと考える人たちが多くなってきた。
 日本でも緊急事態宣言で、外出自粛を要請しており、仕事ができなかった人には、給料なども一部補償するとか言っているが、普通に考えて給料を補償するなど私の頭では理解不能だ。

 世間にはきちんと毎年所得税を払ってきている人ばかりではない。いや、むりやり赤字決算にしている会社もあるし、銀行取引停止になり、完全に破産しているのに、何事もなかったように営業している会社があるのを私は知っている。
 政府が表裏全部を知っているとは思えない。したがって一生懸命働いても補償がもらえない人、日頃からろくに仕事もしていないのに、ずる賢く大金を取得する人が出現するのは今から容易に想像できる。

 反社会的な人たちに血税の10万円を払うのはどうだろうか。変な世がきそうだ。
神様は何をお考えなのだろうか。何かの最終的な警告であることだけは、私などにもわかるのだか、本筋が読めない。

 何の目的で大変な肺炎を作ってしまわれたのか。最近の巨大津波や超強力台風でも、未だ気づかない馬鹿な人類どもに業を煮やしてしまわれたのか。神様への反逆作業は、人類が滅亡するまで延々と続くと思われるが、仕方があるまい。形のある物はいつか必ずダメになっていくことは、大人みんなが知っている。

栄華を誇った恐竜も古代インカ帝国も滅びた。絶滅危惧種の多くもいつか滅びゆく。現在の人類も例外ではない。
時間の問題だが、いつかは滅ぶ運命だ。
ノーベル賞をもらった有名な大学教授も「人類は滅びるかもしれない」と警告している。きちんとした理由がある。


 今の日本も、死者はかなりいる。一部の地域を除けば、まだそれほど深刻な状態ではないかもしれないが、我々はこの警告を無視すべきではない。本気で対応しないと大変なことになるかもしれない。
ふんどしの紐をさらに硬く締め直し、周辺や世界情勢を注意深く観察しないといけない。そしてさらなるもう一ランク上の対策を用意すべきだと思う。

私の友人に中国人がいる。北朝鮮の上、ロシアとの国境付近に黒竜江省というのがある。そこにはハルピンという大きな街がある。日本のテレビ局では放送されないが、コロナの蔓延が武漢よりもひどく、軍隊による戒厳令が、しばらく前から敷かれているらしい。

ネズミ一匹さえ漏らさぬ重警備だそうで、市民は大変なことになっているという。中国では第二波の蔓延が来ている。いくら感染者が減ってきたからといって我が国もまだまだ気を付けなくてはいけない。

日本の食料自給率は、情けないことに実に37%しかなく、63%を輸入に頼っている。第2次世界大戦時、燃料油がなくてまともに戦えず、ひどい目に遭ったことを我々国民はすでに忘れてしまったか。

コロナの苦しみはまだまだ当分続くと思われるが、朝の来ない夜はない。何が起きても、昔からこれだけは絶対に本当だ。