2020年12月12日(土)
天災地変

今年も残りあとわずか。

この間に今年発生した赤字を埋めることは不可能だ。五十三年間商売をやって来て今年のような年は初めてだ。台風は運よく一つも来なかったし、近隣諸国とのいざこざはあるが、戦争は今のところ起きていない。いつ勃発するかわからないギリギリであることは国民皆が知っているところだが、今、視線はコロナだ。

尖閣や竹島、政治の腐敗等、目を覆いたくなるようなことが頻繁に数多く発生しているが、コロナに比べれば大したことではない。すべての自粛や禁止で会社の売り上げは滅茶苦茶だ。自分の怠惰や相手の心変わりなら何とか手の打ちようもあるが、如何せんこの疫病は手に負えない。

それもこの地区だけならまだしも、県と国が徹底的なロックダウンでもして完璧に封じ込め、99%まで安心になったらオールフリーとかもできるのであろうが、今や日本国内だけでも3回目の感染拡大が激しくて感染状況はクリスマス頃には、パンデミックを予言している人もいるくらいの右肩上がりのグラフが続く。

完治して陰性で退院した人が1か月後にまた陽性になって再入院してくるともいう。こんな病気は今までに経験がない。現在、ヨーロッパでは17秒に一人がコロナによって死亡しているそうである。

アメリカもコロナの死亡者が、すでに広島、長崎の原子爆弾の死亡者数を超えてしまい、大変なことになっている。

しかも特効薬も未だないので罹患者や死者は増加の一途をたどっているのが現状だ。病院は既にベッドの空きがなく、医者たちの疲労も限界を超えていてあちこちで院内感染が起き、「いつパンデミック(爆発感染)が起きても不思議ではない」と伸び放題の無精ひげの疲れ切った病院関係者とみられる人が、泣きそうな弱々しい声で下を向いてつぶやいていた。

来年4月頃には新型コロナウイルスの用のワクチンが外国から輸入されるそうだが、後5か月もあるので安心はできない。長年の治験をやらずに厚生労働省が許可しているというので100%安全とは言えないが、とりあえずすぐには死なないらしいので注射を打って感染が防げたら儲けものと言ったところか。

それでも感染して死ぬよりはましだからと思い、注射を受ける人も多くいるだろう。アメリカ大統領のトランプ氏はたったの二日間で完治してしまった経緯がある。肥満の人は感染しやすいとか聞いたが、私の腹も少し出ているし、以前にも書いたが、心臓を取りだしてスイカみたいに割って弁を取りかえる手術を受けているので、効くか効かないか判らない薬をだらだらと半年も飲み続けるわけにはいかない。

国病の医者は以前言っていた。「3か月飲んで効果がない薬はやめた方が良い」と。私も同意見だ。腎臓も1つしかないので効果が見えない薬をいつまでも飲み続けられない。(酒は時々死のリスクを無視して少しだけ内緒で飲んでいるが)。日本にはまだ来ていないが、アフリカ北部付近から発生したと言われているサバクトビバッタの大群も農産物に壊滅的な被害を出しているとNHKがニュースでやっていた。

バッタの大群が通過した後は全ての草木の葉っぱが食われて枯死しているそうである。バッタには草木の好みはなく、すべての草木に大群で群がり、あっと言う間に葉っぱの全部を食いつくしてどこかに飛び去るそうである。

それも15日置きに産卵を繰り返しているそうだから、ますます増えてしまい、ヘリコプターから殺虫剤を撒くも、薬が効く頃には生まれた子供が次の場所に移動していて手のつけようがないとか。

戦争とコロナとバッタのトリプルパンチに現地の人達の疲労感は深刻である。来月には食料が尽きるのが決まっているのだという。それから見れば、まだ日本はましだ。激しい戦争もないし、バッタは来ていないし、コロナはあるが、居酒屋等を除けば壊滅的とまでは行っていないし、まだ打つ手は残されているような気がするのは私だけだろうか。
賢明な読者諸君ならまだ打つ手の二つや三つは思いつくはずだ。効果のほどはともかくとして。

わが日本国はこんなコロナごときに負けはせぬ。昔の話だが、岩国藩の吉川の殿様は藩中に蔓延した疫病の人たちを山の一か所に集めて爆発感染を防いだという実績がある。

その時、そのようなことをしたのは日本で岩国藩だけであったと言う。そして間もなく、終息に成功したと書きものに書いてあるから、家老もだが殿様の英断も凄かったのだ。年寄りの犬の遠吠えかもしれないが、私は日本国の未来を信頼している。政治家は信用できる人がすくなく、神風は吹くか吹かないかわからないが、わが国に優れた科学者があまたいる。

彼らは間もなくいちころで治る薬の発見に至るであろうと私は固く信じて居る。ここは日本国だ。最も早く太陽が昇るわが国がやらなくて他のどの国に出来ると言うのだ。関係者は責任と信念をもって夜に日をついで取り組んでいる。一億人の期待と信頼が掛かっているのだからノーベル賞のことなど、この際忘れて根性と執念を持って立ち向かってほしい。貴方たちなら絶対に出来る!