人間とは不思議なものだ。人間という字が実に中途半端だ。「人」の「間」と書く。
悪人と善人の間という意味なのか。
友人に聞いた話だが、『人間は人の間と書くがそれは地獄と天国の間、神様と悪霊の間に自分がいるということで、あなたの行いによって上にあがったり、下に落ちて苦労したりするのが人間だよ。だから、日頃から善行に励んでいたら自然に上にあがっていき、神様の近くにいられて幸せになるんだよ。
大好きな女性に尽くす気持ちで、見返りを期待せずにいたら、大丈夫さ。
どうしても人には欲望があるから、下に落ちるのは簡単だが、上にあがって神様の近くにいようと思ったら、ある程度、頑張るような気持ちで物事に立ち向かわないと、中々、神様のそばに居続けるのは難しいし、苦労があるがそんなに苦痛ではないし、
いったんある程度まで上がって、固定したらあまり苦労もなく幸せに暮らしていけるようになる。それは善行が身についてしまったからだと思う。
そうなったら普通に暮らしていても、結構ラッキーなことが連続して起きるものさ』と教えてくれた。
宮沢賢治ではないが、いつも静かに笑っているのが良いのかもしれない。いつもプリプリと怒っていたら、人はよけていくだろう。幸福の女神も遠くを走り過ぎるかもしれない。こっちを向いていた宝くじの女神はバックするかも。
初もうでに行ったら、その神社のご本尊様を好きになり、尊敬の念を忘れないで善行を続けていたら、そのうちに神社の神様が、良い物をプレゼントしてくれるかもしれない。ただ、普通に拝みに行くだけでも効果はあると思うが、コロナの中ではネットのテレワークで拝むのも仕方がないかも知れない。本気で拝めは、神様は絶対に見ていてくれるはずだから。
そうではなく、ホントにお参りしたいのなら、もっと効果的に神さまとの流れを前向きに建設的に考えていった方が得策と思うよ。
嫌がる娘を無理やりにではないが、神様だって「お慕い申し上げております」と毎日心に思い、善行を繰り返していたら届かないわけはなく、そのうち神さまも気の毒がって、どうにかしてやろうと思われるかもしれない。
神様も生まれて時から神様であるというより、途中から神様になった人は多くいらっしゃる。有名な戦国武将はほどんどが神様になっているし、あの明智光秀をまつる神社も存在するのだ。
日本には神社庁というのがあるので、自分が神さまになるのは難しい。しかし、似たようなものになることは出来る。
つい50年前には「生き神さま」と呼ばれた人が村の中に少しだがいた。この人たちは総じて聡明で、人助けが好きで、面倒見がよく、心に裏表がなく、誰にでも公平に接しているから、いつとはなく、誰からともなく慕われていき、いつの間にか神さまみたいになってしまったのだ。
こういう人は現在でも散見されるが、昔より少なくなった。
日本は八百万(やおよろず)の神がいる国である。こういう人たちが充満していたら日本国も、もっともっと美しく楽しく暮らしていけるのではないかと思う。
日本国は神様に最も近い国だと私は思っている。私の不勉強かもしれないが、最後には神風が吹くという国は、地球上ではほかにないからだ。
|