2021年1月30日(土)
伏してお願い申し上げます
 大変失礼します。
 非礼を平にご容赦くださいませ。お手紙をさしあげるにあたって真剣に悩みました。ほかに手段はないか、出すのと同じ効果が得られる方法はないかを考えました。昔なら直訴は極刑。

猛烈は非難も予想され、極度な緊張感と覚悟の上で書いております。知人たちに頼まれ、無理を承知でお願い申し上げます。

 すでに報道各社が新型コロナ感染の広がりについて日夜報じています。国内でも東京、大阪の感染は目に余るどころか、日毎に爆発感染を繰り返し、死者や重症者の数は増加の一途です。

病院は許容能力を超え、現場の医師や看護師の苦痛はいかばかりか。救急患者の搬送依頼があっても、対応できる人がおらず、断っていると聞きました。

コロナで医療が崩壊しているようにみえます。やむなく自宅待機して居たら、容体が急変して死んでいたという、悲しいことも頻繁に発生しています。救急車に乗せたまでは良かったが、どこも引き受けてくれず、結局、自宅に戻ったということも聞きました。病院をたらい回しにされ、最後は自宅に帰らされるとは何ということでしょう。
しかし、これが現状なのです。

米国では感染による死者数が第2次世界大戦の戦死者の数を超えたそうです。もはや一刻の猶予もありません。なんとかしないといけないと全員が思っていますが、何をすれば良いのかわからない。私たちは不要不急の外出などせず、自粛することぐらいしか出来ることがありません。マスクの装着やアルコール消毒は、きちんとやっています。ただ、一般人が出来ることには限界があり、全ての人が病院のように完全防備は出来ません。

ただ、感染者が日々爆発的に増加している今は、何かしないとコロナ以外の簡単な病気でも医者が診てくれないため、死ぬ人もいるのではないでしょうか。

力のある人、身分のある人、お金持ちは自分の出来ることをやってほしいと思っております。特につらいのは家族感染です。ウイルスは目に見えず、どこにいるのかわかりません。若い人は無症状という場合が多く、感染に気付かないのですが、家族の誰かが不幸にも感染すると、家庭にいる高齢者や病弱者はひとたまりもありません。
たちまち重篤な状態になりかねません。

本当に居てもたってもいられない状態です。本来なら政府が動き、行政の長たる総理が予防対策を発信すべきなのですが、いまの日本人は総理の言うことすらあまり耳を傾けていないようにも思えるのです。

コロナが始まって長丁場になってしまったせいか、総理が言っても、大臣が言っても、医師会長が言っても、むなしく響くばかりでみんな本気で考えようとしていないように思えて仕方ありません。
私は、日本中の人がお言葉をまじめに聞き、実行するのはただ、おひとりだけではないかと思っています。どこに行幸なさったときも、「国民の安全と安寧を願っている」とおっしゃておられます。

国民へのお願いは、お役目ではないと重々承知しております。ですが、今回のことは「政」ではなく、「国民が安心して暮らせるように」と常々願われる、お気持ちに沿っているのではないかと存じ奉ります。

そこで、お願いです。「国民全員にお願いします。コロナが収束するまで、3人以上での会食、飲食、会議等は辛抱してほかの方法でやっていただきたい。全員が努力すれば、案外早く収束するかもしれないという専門家の人たちの意見もあるので、それを期待したいと思っております」

たとえば、このような内容を仰せられるのはいかがでしょうか。ぜひとも宜しくお取り計らい下さいませ。どうかどうか宜しくお願い致します。

≪追伸≫

自粛生活では、部屋に一人で暮らす場面が増えています。それを支えるため総理には、たとえばスマホ使用料等を当面無料とするようにお願いしたいと思います。他にも、塗り絵や刺繍、読書等、一人で出来る文化的なことについて領収書と身分証明書を提示することで国や自治体に払っていただくことはいかがでしょうか。
スマホのゲーム費用はこういう時代ですから、運営する会社にも協力をお願いして利益なしでやっていただくことも考えてほしい。

こうした取り組みを進めるならば、日本のコロナはやがて収束に向かうと信じています。
コロナが終わっても面白いゲームならば、お客さんは逃げることなく続けますので、宣伝代と思えば、ゲームの会社は元は取れるのではありませんか。

このあたりは年寄りには若い人の心は読めませんから、若い人たちの意見を広く集めたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。