2021年3月11日(木)
「貯まった貯まった」すごい金額だ
 コロナの影響で何もかもが自粛、中止、無期延期、白紙撤回とほとんどのことができなくなった。1年以上かけて政府が厳しく規制したので、会食禁止、大人数の行事禁止が当たり前になってしまった。

 山口県は最初2〜3人程度の感染者が長く続いていたのだが、他県から入ってきたクラスターで、あれよあれよという間に1000人を超えてしまい、今では約1400人が感染した。

 岩国市内も救急指定の大病院でさえ、クラスターが出た始末。一番安全なはずの大病院が危ないとなれば、市民は安心して治療を受けるところがない。

 完璧に防御していたはずの大病院とて、この有様であるから、普通の小さなお店や喫茶店がいくら丁寧にやっていたからとて、とても信用できないので市民は商店よりか、そこに来るお客の立ち居振る舞いにも気を配りだした。

 最初はドラッグストアにマスクをせずに入ったら、すぐに他のお客さんから白い目で睨まれる。私なんか心臓の手術をしているので、上等なマスクを装着していたら、息が苦しくて長く持たないので、麻生副総理のように鼻の穴を出しているが、それも自分自身で何となく複雑な気分だ。

 花粉症の人がくしゃみをしようものなら、たちまち付近から一目散に逃げて誰もいなくなり、村八分になっているようだ。鼻水とてコロナに似た症状なら迂闊に人に見せられない。大変なことになってしまう。
しかし、アフリカ変異株の「スーパーコロナ」(私が勝手につけた名前だが、皆さん、すぐに理解してそのまま広まっているようだから、このまま通して戴きたい)が、これから激しく拡散して行くらしいので、首都圏の県知事はピリピリしている。

 特に千葉県の森田健作知事は、昔やっていた青春ドラマの面影はとこに行ったのか、毎日深刻な顔をして突然大声で怒鳴りそうだ。泣きそうな顔と怒っている顔が混じって今すぐにも発狂しそうである。こんな時期に県知事をしているひとは可哀そうなものだ。

10年前は福島の地震や大津波、その次は毎年のように続く大洪水や、日本がすっぽり入るほどの超大型台風、尖閣や竹島や北方領土など日本も一触即発の状態ではあるが、領土問題に端を発する国と国の小競り合いや戦争で、国民はもはや毎日が嫌になり、不安だらけの日々を余儀なくしている。

 倒産した会社や廃業した店の数は、県内の興信所なども正確にはわからないくらいバタバタと潰れているし、(私も若い頃は明け方までぶち飲んでいたが)、各地の駅前飲食街の夜はほとんどゴーストタウンに近いらしい。

 京都の清水寺の前の土産店も、ほとんどが閉店してしまい、自治会長さんが「このままでは街が死ぬ」と言っていると大新聞に書いてあった。

 無理もない。「20時過ぎたら閉店」を長くやったので、お客さんにその癖が付いてしまって、今頃は会社が終わったらすぐに帰宅する。

 1年前までつい、ふらりと入ってちょっと一杯だけとしていた飲み屋のお客の足が、店から遠のいてしまった。その結果、残業もなく、休日出勤もなく、テレワークで基本給のみになってしまった。給料袋は悲しいくらい薄くなってしまった。

 それでも世間の主婦はいつなんどき、何が起きるかわからないので、いつ止まるかわからない古い車でも辛抱するし、時間をかけて丁寧に化粧しても見せる人はいない、新しい服もどうせ着て行くところがないのだからと、買わないで給料から支払いを済ませたら、ほとんど残らない少しのお金をちびちびと貯金に励み、何もできないで辛抱してきた。その結果、たった一年で100兆円の預貯金が増えたとNHKが報道していた。

 100兆円のお金とはどのくらいなのだろう。一般の市民が普通に見るのは車を買う時の300万円くらいが限度だろう。100兆円で300万円の車は果たして何台購入することが可能なのか、計算機を叩いてみたが、100兆円は普通の計算機では無理だ。

 なにしろ、0が14個位ついている。とても歯が立たない。紙に書いて割り算をしてみたら、どうやら100兆円で300万円の車が3300万台位は買えそうだ。この数字は間違っているに違いないので、皆さんも今一度確認してほしい。

 とにかく普通の計算機で計算できない位のお金が、たった1年で貯まってしまったのだ。日本国の借金は1400兆円もあると以前から言われているが、1年で100兆円返すことができるのなら1400兆円くらい、たった14年で完済してしまうではないか。

 すごい力を日本人は持っているものだ。恐ろしいことだ。
みんなが協力してしまえば…

 そのせいなのか、株価がまたバブルになってきている。今の日本国の実力はせいぜい日経平均で10,000円位だと私は思っているのだが、昨日は32,000円近くまで上がっていた。だれにもわかる。膨れすぎた風船だ。近い将来パンクして半分以上まで下がるだろうと全員が承知している。

 しかし株は上昇の一途を辿っている。綱渡りよりもっと危険な状態にある。それを知っているのに皆、株を買っているようだ。

 今年の盆頃には爆発、暴落するに違いないのに、なぜ買うのだろう。お金が余って持っていくところがないというのが、その理由だそうだが、なんと怖い話だ。

 株が2万円下がると国の損害はどのくらいになるのだろう。100兆円ではすまないと言うことくらいは誰にもわかる。天文学的な桁のお金が消えてなくなるのだ。その結果、コロナよりもっと恐ろしい大恐慌というやつが忍び寄ってくる。そして、その尻拭いをさせられるのは、いつの時代も一般国民だ。

 戦争だって儲ける人は武器商人等の金持ちだけで、貧乏人は撃たれて死ぬ。悲しいことだが、これが現実だろう。だからか最近、金地金の価格が暴騰している。私が知っていた頃の実に6倍になっている。昔なら壊れたイヤリングなどは捨てていたが、今ではちゃんとかなりの値段が付くと聞いた。

 何かが狂っている。狂っている状態はいつまでもつづかない。
いつかまともな日が来る。その日はそんなに遠くないだろう。そこは蝶々が飛んでいて皆が笑っている明るい野原だ。夢と希望と手ごたえに満ちた素晴らしい世界が近くに来ている。私は自分の頬をつねってみた。やはり痛い、まだ私は生きているようだ。