コラム
2.交通事故がおきる原因について

大抵の人は交通事故はある日突然に偶然に発生するものと思っている。そしてそれは自分の身に降りかかるものだから避けられないものだとも考えている。
だから事故がおきたら、せめて被害の拡散がないように保険に入っておくなどするのだ。
ところが全部が全部そうではない。時として事故は偶然にばかりにおきてはいないのだ。
こんなことを書いたら関係者から大目玉を喰らうかもしれないがまるきしうそばかりでもないので興味のある人はこのまま読んでもらいたい。

事故した事のある人のなかには思い当たる人もいるだろう。
過去に自分がやった事故はバタ−ンがよく似ていたことを・・・・・
これは誰でもだが自分がその条件下に置かれると頭脳の処理能力をこえたり、阻害されるなどして本能のままに行動し、結果として無理な運転につながり事故を誘引するというものだ。そして最終的に事故は発生する。
追突する人は追突ばかりしているし、交差点での出会い頭が好きな人は出会い頭ばかりしている。自分の運転習慣にどこか弱いとこがあるのかもしれない。
だから二、三回事故した人は将来やるだろう事故のパターンもおぼろげながらわかっているはずだ。しかしそれを防ぐのは何も自動車保険だけではない。
確かに保険はおまじない的な要素があつて、焼け太りするほどしこたま保険をかけておくと事故にあいにくいという過去の経験則が自分らにはある。しかし、かといってめちゃ大きな保険をかけるのもこの不景気な今ごろでは不経済だ。だからポイントをしぼろう。

事故がおきる状態・・・・・本当に偶然に突然に発生する事故は回避しにくいがそうでない多くの場合・・・・・・事故をするかもしれないと予感する程度の心理状態の時がよくあったことを皆さんは思い出すだろう。
朝家を出るとき、いやな予感がしたとか、昼ごろからなにかしら胸騒ぎがしていたとかである。これを分析して事故の原因を突き止めてみよう。
大抵の場合、自分の運転の癖のせいで事故はおきることがよくあるのでその癖を直せば事故は激減する。しかしそうでない第三者的な要因がある。例えば

(1)サラ金に連日おいかけられている。
(2)会社で対人関係で相当まいっている。
(3) 彼女(彼氏)にふられて超ブル−である。
(4) 残業が多くて、ここんとこ、ろくに寝ていない。
(5)仕事がいきづまっている。
(6) 子供の問題、友人関係で悩んでいる。
(7) 病気のことで悩んでいる。
(8) 朝、でがけに女房とつまらないことで喧嘩した。
(9)パチンコに負けて今月はもう3千円しかない。
(10) 生理(メンスorオンス)がひどいとき。

などなど人によってはまだまだ多くあるのだけど原因を見ても一朝一夕には解決できない原因が多いが実際に事故がおきるときはこれらのことが複合して起きることが多い。
事故の原因は一つであることは少ないということだ。
多くの場合二つ以上の複合原因が考えられる。
そしてそのうち主なものをひとつ以上取り除いたら事故は回避できただろうと考えられることが多い。(※これをすぐにしないと事故が発生する条件はすべて整っているのだから同じ事故がまた近いうちに再発する可能性が非常に高い。)
事実ワンシ−ズンに三回同じような事故をしたという人は珍しくない。
ここまで書いてくると何だか事故は未必の故意のようにおもえてくるがそうとばかりもいえない。したくてしている分けではないし第一メリットがないからだ。
ちなみに故意に事故をおこしたら保険はまったくでない。念の為上記のような心理状態のときは車に乗るのを控え、電車に乗ろう。
できるだけ時間的余裕をもって出かけよう
万一のために携帯電話を忘れないように。(※これでずいぶん落ち着く。)以上を総合すると事故の一部は起きるべくして起きて(起こして?)いるのがわかる。
こうなってしまったらできるだけ早く原因をつかみ、誰か適者に相談するなどして解決しないといけない。
卑近な例で恐縮だが当社で保険に入られているお客様は事故後この話を必ずするので事故再発率は非常に低いことがお分かりいただけるかと思う。しかし、いかにしても偶然に突然に発生する事故は止められない。

柿の実を取りに木に登ったら木から落ちてけがをした。
柿の木から落ちた原因はいくつかある
○ 枝が細かったので折れてしまった。
○ 手がすべった。
○ 足を踏み外した。
○ 調子に乗って梢までいきすぎた。

しかし後になって考えてみると柿の木に上らなければ落ちることはなかったのだ。
この枝は折れるのではないかと疑っていたらどうだっただろう。
交通事故とはおよそ、そのような物かもしれない。
危険な場所、危険な車、危険な運転を繰返していたらいつか事故はおきるのだ。
危険な状態からは一刻も早く脱出しないといけない。

長くそのような場所にいたらがっちりと貧乏神にとりつかれ、逃げられなくなる。からめとられたら手遅れだ。

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