コラム

5   タイヤの話

いまごろ若い人の間にはやっている、タイヤに窒素ガスをいれるのは最初はサーキット場から流行りだしたものだ。

レーサーは窒素ガスがよいとは思ってはいなかったようだが、ローカルのサーキットではパドックに飛び込んできたマシンに十分のエアー配管がない。そこで仕方なく

窒素ガスボンベを持ち込んで間にあわせた。それをみたギャラリーは「ああ、レーサーは窒素をつかってるんだ」ということになってしまった。早速、レーシングカーが窒素を入れているのを見てそれをまねたらしい。

本当は空気より窒素ガスのほうがいろんな面でメリットが多いのだが、法律で空気を入れろと決まっていたのでなかなか普及しない。

ちなみに窒素ガスを充填することで得られるメリットとして

1タイヤの温度上昇による圧力変化が非常にすくない

    理由―オーバーワークでタイヤが200度になったとしたら窒素は3.8kg/cm2なのに空気はじつに内圧が19.7Kg/cm2にもなる

2高速道路で長時間走っても安定している

    理由――内圧があまり変化しないので

                                           タイヤに無理がこない

3空気より抜けにくい

    理由――空気より窒素のほうが分子の粒

    が大きいのでタイヤゴムから漏れが五倍少ない

4燃費がよくなる

    理由――空気より4パーセント軽いためだ

5空気より乗り心地がよい

    理由――窒素の方が混ざりものが

           ないため  ホイールに異音を伝えにくい

6コンプレッサーから出てくる水分や油分がない

                       ため タイヤが長持ちする

    理由――ガスボンベから入れるので当然だ

7車がすごい静かになる

    理由――ホイールに音を伝えにくいため

       愛車がワンランク上のクラスと勘違いする?

   

などがあるがデメリットもあるにはある。金がかかるしスタンドなどにはまだないことだ。しかし専門店などには置いてあるぐらいだからすぐにとってかわられるかもしれない。

航空機のタイヤは殆ど窒素ガスがはいっていると聞いた。ちなみに法律(保安基準)では空気を入れろということになっているがそれを取り締まる側の

陸運事務所サイドでは「それにはこだわらない」と言うことだったので、車検などには問題はない。ちなみに大気中の空気にはもともと80パーセント弱の窒素を含んでいる

それなのにあえて窒素ガスを入れるのならタイヤの中の空気を全部ぬいて(真空引き)からいれるべきだがこれは技術的に難しい。仕方ないから入れては抜き、入れては抜き―――

を3回くりかえしたら97パーセント以上のガス濃度になる。せめてこのぐらいまではしないと窒素を入れたとは言い切れないとおもうのだが

、最新型の機械は真空引きができて99パーセント以上のガス濃度になるのもある。なんにしろ扁平タイヤは目視による空気圧チェックが難しいので窒素の方をお進めする。

タイヤに関する事故の殆どがバーストなどによる空気圧不足が原因だからだ。ちなみに窒素ボンベ一本で16台使用できるからボンベ一本3000円としても原価は一台約200円くらいだ。

施工料として3000円〜5000円くらいとられるけど少し高いかなぁ

安いかなぁ、、、、、、、?

 

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