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自動車保険 車の保険にはいろいろある。10年位前は大蔵省の管理のもとで各社同じ商品を同じ値段でうっていた。だから新商品の勉強会もいらないし、大して努力しなくても保険の代理店の仕事などモータースの奥さんのそれこそ片手間で十分やっていく事が出来た。 古き良き時代であった。しかし外資系の会社が安売りを始めてからと言うものは非常に難しい状態になっていった。以前は各社同じ商品だからお客さんの獲得競争といったらサービスの良し悪ししか比べるものは無かった。 今みたいに自分が入っている保険会社が、倒産しやしないかと本屋で二流の週刊誌を立ち読みする等の必要はなかった。しかし今頃はよく気をつけていないと保険会社や銀行は簡単に倒産したりする。 尤も金融機関でなくても東証一部に上場している一流会社でも、いつ潰れてもおかしくない様なのがいつでも100社や200社ぐらいが控えている時代だから仕方がないのだろうか。 そんなせこい時代を反映してか車の保険もドンドン変わってきている。車の保険なのに生命保険と間違うようなのも多い。はいるときには良く聞いておかないと二重にかけて、もったいない事になる。 もったいないだけならいいが事故があっても出ない保険がある。多くは告知義務違反というのがそうだ。最もひっかかり易いのが保険料を下げる為に毎日会社に乗っていっているのにレジャーにしか使わないと申告する人。 ネズミ捕りに捕まってブルー免許なのにゴールド免許と言い間違える人。又一年に12000KM以上乗るのに3000KM以下だと報告するお客様もいる。分っていてバックレるのである。 しかし事故が起きなければそれはそれで冗談だったでいいのだが、万一事故が起きたら大変だ。ここで不足分の差額を払 ってもらい、保険を出す会社と告知義務違反だとして全く保険が出ない会社に分かれる。 それらを事前に見分ける事は非常に困難だ。一般的な話としては国内の会社は被害者救済の考え方から割りと融通が利くようであるが 、その辺の審査がかなり厳しくて全然出ないこともあると聞く。 小さい物損事故なら損害が少ないので諦めて自腹で払っても知れているが大きな人身事故の場合はどうにもならない。保険会社の方も賢いから小さな事故なら告知義務違反での不足分を払うだけで保険を出してくれる事が多いが大きな事故になったら非常に厳しく審査する。 保険会社とはそんなものだ、、、、と私が思うようになってしまう事がお客さんの話を聞いているうちに、いろいろな保険会社で何回かあった。普通は保険料が安い会社ほど痒い所に手が届くサービスから遠ざかる。 理由は保険料が安い分、各地に営業所がない。ということは自分のために尽力してくれる担当が電話の向こうにしか居ないという事になる。すぐ現場にきてくれて被害者と加害者の話を聞いてくれる人がいない状態ではいくら口先でいいことを言っても長くは続かないだろう 。電話だけではいつまでもお客さんは信用してくれないと思う。お客さんの殆んどは賢い人が多いから。今頃保険会社の合併が進んでいる。東京海上も安田火災も三井海上も大東京も同和火災も皆合併している。 最終的には2〜3社に成るだろうというのが業界通の大体の意見だが先のことだから良く分らない。いづれにせよ合併しなければやがて潰れる会社が大分あるのでこの先、合併は急速に進んでいくだろう。 事故をして警察を呼ぶと警官が2〜3人やってくるが彼らは怪我人が居れば救急車を呼んでくれ、車が動かなければ、レッカー業者に知り合いが居なければレッカーを手配してくれる。 そして事故証明を取れるようにしてくれる。そして罰金と免停についての話をしてくれるが過失割合とかの話は絶対してくれないし、もちろん修理代のことについてもノータッチだ。 民事の事には不介入だから仕方がない。しかし後日の示談交渉の際、食い違いを防ぎ早期解決ためにも現場検証はしておいたほうがいい。「警察は嫌いだ」というヤバイ人が時々いるがそう言う人は代理店の人と良く話し合っておかないといけない。 相手が難しそうな人や車両保険に入っていない人は、もめる可能性を含んでいる。このごろはレスキューサービス付の保険が増えた。又他人の車に乗って事故しても車両保険が出る保険もかなりある。 すごい便利になっている分、保険料が少し高いので良く相談して入ろう。話を聞いてみれば損をしているお客さんが大分居るみたいだ。しかし私は、あたりまえだがうちで保険に入っている客さんをまもる。そうしてお客さんが、どんどんやって来る、、、、、、、。 |
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