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海からきた言葉 うきうき――――――今にも魚が釣れそうでうきを見ていると心が浮き立つこと(ちなみに魚が釣れたら浮きが立つから) どきどき――――――魚が連れる時間帯が来たので「潮時、潮時」と気持ちが騒ぐ様子 わくわく――――――魚が非常にたくさん集って海面が盛り上がり、湯が沸いたようになっている状態。プロ用語でナブラが立つと言い大漁の前兆となる。 いきいき――――――肴の生きがいいこと。野菜の新鮮なのは青々としていると言う なみなみ――――――大皿に波が起きるくらいに酒をたくさん注ぐこと まじまじ――――――まじは南風と書くが海上では雨が上がって南風が吹くとおおしけになるので眼を皿のようにして空模様を見る様子。ちなみに東風は「こち」という そわそわ――――――海面に出かかっている岩のことをソワイというがそんな所を航海すると乗り上げてしまうのでそわそわと心が不安で落ち着かない様子 ギョッとする――――ギョは魚のこと。針に魚がかかったと思って一瞬緊張すること やるせない―――――海ならば魚はどこにでもいるわけではなく瀬にしかいない。その瀬を仲間に取られて仕事ができずやりきれない気持ちを表す くらくら――――――舟の上は足場が悪い、おまけに暗くなったら見えないので不安定で目まいがしたような様子 くれぐれ――――――夕暮れは魚がよくつれるので(夕まずめのため)普通よりか注意をしていなさいと諭していること。暗い海に転落したらまず助からないし、海賊が出るので注意しろというのもある。 さばさばしている――鯖はたいていの場合多量に釣れる。他の魚のようにどうして釣れないのだろうなどと悶々することが無くノルマを果たしてすっきりしたような気持ちでいる為 さばをよむ―――――鯖は大きめの魚なのでバケツなどに入れたら数が分りにくい、それを見越して数をごまかす。女性が年をごまかすときに良く使う にべもない―――――ニベと言う魚は簡単に釣れる。ニベさえつれないほどの話にならないほどの状態の事をいう しょうがない――――塩が無い、から崩れた言葉、そして塩がないからどうにもならないになっていった。 どうした風の吹き回し――今まで釣れなかった魚が、風の影響で急に釣れだすこと いかがわしい――――水揚げされたばかりのイカの皮は色々な紛らわしい擬似色に変化してうさんくさいところから来た 蛸配当――――――儲かってないのに粉飾決算をする所から来た、ええかっこしいの人のこと 出世魚―――――大きくなるに連れて名前が変わる魚はたくさんいるが人間は昔は出世したら名前が変わっていた。今は名前は変わらないが役がついて有名になり所得が増える |
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