コラム

87 飲酒運転の改正

去る6月1日より道路交通法が一部(飲酒運転など)改正された。若い人に聞いてみたが「飲酒運転がすごい厳しくなったらしい」としか皆知らないし、どこがどんなに厳しくなったかもぜんぜん知らない人が多い。

3か月たって色々な人の色々な話を聞くにつけおぼろげながら見えて来たみたいなので少し紹介しよう。まず酒だが

@今までは微量なので勘弁してもらっていたのが6点になった。30日の免停と罰金が来る。(呼気1リットル中につき0.25mgから0.15mgになった。ちなみに二日酔いのほとんどがこれにあてはまるので気をつけよう。)

関係ない話だが日本航空と言う会社のパイロットは搭乗前12時間以内は酒を飲んではいけないそうである。

Aいままで酒気帯びと言っていて3か月以下の懲役または5万円以下の罰金で6点だったのが13点になった。長期の免停と一年以下の懲役か30万円の罰金が来る

B酒酔いは15点だから一発取り消しで2年の懲役か10万円の罰金だったが、一年以上待ったら又免許が取れた。しかし、今度は25点になったので2年以上とれないし3年の懲役か50万円の罰金になった。

3年も刑務所にいたのではどんなによい会社でも首になるだろう。大変な事になったものだ。駅前に飲みに行くときは自家用車では行かれなくなった。それから無免許運転が12点から16点になった。これは二年は免許が取れない。

スーパーの駐車場などでは当て逃げが非常に多発しているが、中に乗っている人が怪我をした場合ひき逃げと同罪に扱われて10点から23点になり即取り消しの上、三年は免許がとれなくなるし、逮捕されて警察署の地下独房に二三日頭が冷えるまで泊められる。

又、暴走運転などは今までは厳重注意だけだったが改正後は45点になり初犯で捕まっても5年は免許が取れなくなった。

誤って他人を怪我させたり、死亡させたりしたら前は懲役5年以下か50万円以下の罰金だったが今度は怪我のときで10年、死んだら15年の懲役になってしまった。ひき殺されたのに二〜三年で出て来るのでは刑が軽すぎると言う遺族の気持ちが反映されたみたいだ。

しかし未だ検察菅のほうも、全部が全部改正後の罰金や懲役は課していないみたいだから現場の警官にはできるだけ逆らわない方が無難だ。誠意が欠落していると思われたらおしまいかもしれない。

警官は何かと、とても忙しいのでいつもキゲンが悪いと思っていた方がよい。取り消しになっても又免許が取れる期間を聞いてきたので披露する。

15点から24点が一年、25点から34点が2年、35点から44点が3年、45点以上が5年である。

警官が取り締まりをするのを俗語でネズミ捕りとか言うが、ネズミを捕るならある程度ネズミ捕りの的を絞らなくては効率が悪い、

その的の絞り方として駐車場を完備している店、ということになる。すなわち郊外型のレストランとか居酒屋がマークされることになるのは自然だ。

(捕まえる方がいれば逃げるのもいる)聞いた話だが駅前に飲みに行くときはレッカー車で行くのだそうである25年以上一度求められた事はないそうだ。

又他の人は軽トラで行くといっていた。帰りは汚いジャンパーに汚いヘルメットをかぶって、今流行の口臭を消す薬を舌にぬったりするそうだ。そこまでよくやると感心したりする。

きのう、お客さんからこんな話を聞いた.会社の同僚が接待でかなり飲んだ。帰り道、家の奥さんに電話してみやげは寿司でいいかなどと聞いた。

奥さんはそれを聞いて「私迎えにいってあげる」と言って旦那の大型乗用車に乗って駅前まで迎えにきた。奥さんは普通は軽四輪にのっている。それから比べると乗り心地はすごくいいが大型乗用車は大きくて、狭いところでは取り回しが大変なのだ。

だから旦那の目の色を見てから「あなた運転してちょうだい、この車、ぶつけそうでいやなのよ私」といって助手席に座ってしまった。このあと最悪の事態が待っていたとは二人はその時は知らなかった。

旦那は少し飲んではいたが所詮、接待だから神経を使うのでそんなに酔うほどは飲んではいなかった。だから助手席に座った奥さんを見て素直に運転席に座った。

300メートルも行かないうちに赤い棒を振る警官に出くわした。結果、酒気帯びと判定されてしまい60日の免停と30万円の罰金となった。

驚いたのは奥さんだ。運転は自分が代わるからなどと警官に猛反論した。食って掛かられた警官は最初は奥さんを、さとしていたが一向に話しを聞かないで警官を非難する言葉ばかり言い続ける。

どうしょうもないので警官は奥さんに20万円の罰金を科した。理由は自分が免許を持っているにもかかわらず飲んでいる旦那に運転させた事の罪だそうである。夫婦二人で50万円の罰金になってしまった。

私は嘘だろうと思い、警察署に行って仲のよい警官に話をきいてみたら共犯としての考え方なら十分にあり得るという事だった。これからは酒気帯びのそばに乗るときは20万円持ってから乗るようにしよう。

前にもいったが今使用されている(北川式の)検知菅はちょっとでも飲んだらすぐ反応するのだ。 (ああ!彼の背中にこがらしが吹くのが見えるようだ、、、、、、、、。)

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